『私の死亡記事』文春文庫
著名人が自分の死亡記事を書くというもの。政治家さんは自分の業績を書いたら紙面いっぱいでもうかけない感が・・・。葬儀無用、香典辞退、散骨、という形式が人気でした。失踪(→野垂れ死、生死不詳)は作家さんに人気の様子。



『戦後短編小説再発見14 自然と人間』講談社文芸文庫
『戦後短編小説再発見12 男と女 青春・恋愛』講談社文芸文庫
文芸文庫高い高いと思いながら買ってしまう。



『命 命四部作第一幕』柳美里 新潮文庫
『魂 命四部作第二幕』柳美里 新潮文庫
私の周りでは柳美里読む人がいないのですが・・・(みんな江国とかばななとかばっかり、他のも読んでみたらいいのに。江国、ばななが嫌いなわけではありません。)個人的にはすごく面白いと思います。物語を創るということに関して意識的で、そこから発生する堅さが一種の緊張感を生んでいることが文章を読む楽しみを再確認させてくれると思っています。もちろん、気になる点もあるのですがやっぱり読みたくなってしまう作家さんです。在日韓国人であることや出版差し止め裁判などで誤解され、倦厭している人もおいででしょうが、一読してから判断しても遅くないと思います。