読書または購入歴

『謎の母』久世光彦 新潮文庫

『海辺のカフカ』村上春樹 新潮社文庫 やっとこさ、読み終わりました。 二つの物語がリンクするのは『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』のようでした。 損なわれ続けた田村くんは世界一タフな15歳になれたのでしょうか? 彼を損ない続けていた…

『社会不適合者の穴』 田村マリオ 太田出版 ネオ・エロティック漫画だそうです。(帯にそうある) 全体的に綺麗です。上手です。 ずっと背表紙が気になっていて、購入したところ意外とダークでした。 『体は全部知っている』 吉本ばなな 短編集。温かく透明感…

『生きながら火に焼かれて』 スアド ソニー・マガジンズ ノンフィクション。 イスラム系の国で行われている「名誉の殺人」を扱ったもの。 義兄に焼き殺されそうになった女性が奇跡的に生還し、その体験を語っている。

『完全自殺マニュアル』 鶴見済 太田出版 ずっとどんな本なのか気になっていたので、購入。 あんまり面白くなかった。 出版当時は衝撃的でも、「自殺」に関しての価値観が今の時勢ではこの本の中と変わらなくなってきたためにそう感じるのだろう。 きれいに…

近頃の分を少し。

宮子あずさ『こんな私が看護してる』集英社文庫 『看護婦だからできること』集英社文庫 『内科病棟24時』講談社文庫 なんとなく軽いエッセイを読みたいと思って購入したら、面白く芋づる式に買ってみました。ちょっと自分とは違うところで仕事を頑張ってい…

『三島由紀夫と楯の会事件』 保阪正康 (角川文庫) 三島由紀夫が切腹、自裁したことは周知の事実ですが、一体何のために三島はそうしたのかについてずっと疑問に思っていました。本書は三島の自殺までの過程を丁寧に追い、その意味するところを描き出していま…

『生 命四部作 第三幕』柳美里 新潮文庫 『声 命四部作 第四幕』柳美里 新潮文庫 『指紋捜査官』堀ノ内雅一 角川文庫 昭和のはじめまだ鑑識による捜査が力を持たなかった時代の話があり、興味深い。そのなかで指紋に魅せられた塚本宇兵が指紋をもとに事件を…

『おなら考』佐藤清彦 文春文庫 おならに関する雑多なお話が詰まった本。 『性愛の中世史』田中貴子 ちくま学芸文庫 題名だけみるとエロそうですが、論文雑文集です。平安から幅広く古典での女性、仏、怪異を取り上げています。民俗学、フェミニズム、純「国…

『遺書 5人の若者が残した 最後の言葉』 verb 幻冬舎文庫 ノンフィクション。亡くなった5人の遺書が全文掲載されている。もちろん遺書にも衝撃を受けましたが、より印象的だったのはご遺族の皆さんのその後でした。いじめの真相を知るために活動したり…

『私の死亡記事』文春文庫 著名人が自分の死亡記事を書くというもの。政治家さんは自分の業績を書いたら紙面いっぱいでもうかけない感が・・・。葬儀無用、香典辞退、散骨、という形式が人気でした。失踪(→野垂れ死、生死不詳)は作家さんに人気の様子。 『戦…