三島由紀夫楯の会事件』 保阪正康 (角川文庫)
三島由紀夫切腹自裁したことは周知の事実ですが、一体何のために三島はそうしたのかについてずっと疑問に思っていました。本書は三島の自殺までの過程を丁寧に追い、その意味するところを描き出しています。作家としての一面しか知らなかった私には面白く、抗議の自殺を図ったという行為も致し方なかったのだろうと思われました。